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2011年12月13日(火) 平成23年度 東京都中学理科教育研究会 教育課程委員会授業公開
   
 

平成23年12月13日(火)、東京都練馬区立中村中学校では、「平成23年度東京都中学校理科教育研究会 教育課程委員会主催の授業公開」 が開催されました。

昨年の授業公開で放射線の授業を行った練馬区立中村中学校の永尾啓悟先生は、今年も引き続き、中学3年生を対象とした授業「放射線の性質と利用」を行い、学校関係者や報道関係者など、多くの注目を集めました。

授業のねらいは6つ。
1)様々な発電方法を理解し、電力エネルギーと社会生活との関わりを考える。
2)発電の仕組みや方法、エネルギー資源の種類、それぞれの特徴などを知る。
3)日本及び世界のエネルギー資源の現状を知る。
4)放射線の基本的な性質、生活の中での利用、危険性について理解する。
5)エネルギーを有効に活用しようとする態度を育てる。
6)持続可能な社会を実現していこうとする態度を身に付け、科学的な根拠に基づいて賢明な意思決定ができる力を育てる。

授業内容は、はじめに火力や水力、原子力など様々な発電方法を復習し、日本のエネルギー事情をふまえた、原子力発電のリスクと利益を考察。そして、原子力発電と福島第一の事故の概略を理解した後に、「放射線とは何か」を特性実験セットや放射線簡易測定器「はかるくん」を使って実験を行った。
ここでは、自然放射線の存在を確認し、放射線の特性である「線量と距離、壁の材質・厚さとの関係」をはじめ、放射線防護の原則である距離と遮へいについて考察した。

授業時間は100分。対象は、練馬区立中村中学校3年D組 38名。

理科学習指導案では、「3・11の大震災、及びそれに伴う福島第一原子力発電所の事故により、エネルギーや放射線の問題は、これまでよりもさらに身近で喫緊の課題となっている。(中略)様々な情報があふれる中で、事実を客観的にとらえ、科学的に考察し、広い視野に立って、今後の日本社会のあり方や、自らの行動を適切に判断できる脂質や能力を養っていく必要がある。日常の社会生活との関わりの中で、広く科学的な認識をもとにした考察力や判断力、思考力、意思決定力などを総合的に育む学習が適切と考え、自然科学に加えて社会科学の観点からもエネルギー資源の一つとしての放射線や原子力エネルギーを捉えて、指導計画の立案と学習指導を行う」とする。