第14回会合(6月22日開催)では、鈴木誠 北海道大学大学院理学部院教授が、「フィンランドの理科教育について―日本の未来のために―」と題した基調講演を行った。
鈴木教授は、日本の教育と大きく異なる部分として、カリキュラムを統一し、資質を伸ばそうとするフィンランドの教育システムについて教科書を用いて紹介。そしてフィンランドの教育の特徴として、自立心をベースにした明確な教育理念や、徹底した教育の機会均等・無償化にあるとした。さらに、1992年学習指導要領の廃止を行ったことで、「多様性」が育まれ、国の大きな特徴となっていると紹介。
また「生物学」をベースとした環境と自然学習を紹介。実験・観察を重視する巧みなカリキュラムには、「読解力」を必須とする国のはっきりした方針が示されており、明確なグランドデザインに伴った理念と戦略があることが、日本との大きな違いであることを指摘した。最後にフィンランドの理科教員、デザイン力やITスキルの高さ、TeachingよりLearningを重視するなど、教員資質の高さを分析・紹介。日本にも優秀な先生が沢山存在し、その点を面にするコーディネート力や、能力に特化し焦点を絞った理科教育が必須であると指摘した。 |