<基調講演>第32回会合 「日本の教育システム改革~さらなるグローバル化にむけて~」 
講師:文部科学省 山中 伸一 文部科学審議官

     
   
     
 

 第32回会合(6月21日開催)は、文部科学省の山中伸一 文部科学審議官を講師にお招きし、「日本の教育システム改革~さらなるグローバル化にむけて~」をテーマにした基調講演が行われました。

まず、日本の教育システムのグローバル化が必要であることの背景を説明。OECD(経済協力開発機構)が出した2060年の世界経済の見通しによると、今の先進国は経済的に縮小し、開発途上国の地位は大きくなる。現在の中・高校生が30~40年後の次世代につながることを前提とし、世界の経済変化に耐えられる基礎をつける教育が今まさに必須であると述べました。

次に、現在の子ども達の状況を説明。高校生の学習時間が減少傾向にあることを取り上げ、原因は大学入試が簡単になってきていることをあげた。又、海外へ留学する日本人学生数が減りつつあり、成長著しいアジア地域との関係性を重視した他国の教育プログラムと比べ、日本の教育プログラムはまだまだ外に向いていない、グローバル化に対応できていないと指摘した。

一方、日本の授業の質については、ひとつの考え方をさらに応用させ、生徒に工夫させる授業が展開されており、他国に比べ優れていると指摘。学習指導要領による共通資料があることで、他国に比べICT活用などの取り入れが容易で、結果的に日本は「教育の質」を改良しやすいと分析した。

これらの現状や分析によって、今後のグローバル化強化策のひとつとしてあげたのが、大学自体の国際化である。これは学生ばかりでなく教員の国際化が伴い、英語で行なう授業を増やす等、グローバル化への環境整備が必須であると述べ、又、世界トップクラスの地域と協力した組織を、日本の大学の中に取り入れた方がよいと提案。そして、日本人留学生を増やし、そのための支援ファンドに企業の応援も必要であることを述べた。日本は国・地域全体で教育プログラムのグローバル化に対応した体制を図らなくてはならない。そして、日本の文化、伝統、歴史といった知識を身につけることで、グローバル化に対応できる次世代の、真の日本人を育成していくことが課題であるとした。

 
     
 

 文部科学省 山中 伸一文部科学審議官の配布資料

 
     
 


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